皆様は『アクションカメラ』というのをご存じだろうか?
アクションカメラとは、小型の防水防塵デジタルビデオカメラで、簡単な操作で高画質な映像を簡単に撮ることができる。
使う人を選ばず、パソコンでの編集も容易なことから、一気に普及したようだ。
アクションカメラの普及と同じくドライブレコーダーの普及も目を見張るものがある。
車の中に設置し、主に前方や後方を撮影し、事故等の有事の際には参考映像としても使用できる。
こちらのカメラは、前者のアクションカメラのような『楽しむためのカメラ』という意味合いではなく、いざというときの『保険』的な意味合いの方が大きいのかもしれない。
アクションカメラとドライブレコーダー、本来違う意味合いの小型ビデオカメラが一緒になったとしたら、どうだろうか?
今回ご紹介するd'Action 360(ダクション サンロクマル)は今までにないマルチパーパスなカメラで一部ユーザーの間では話題のカメラだ。
実際にアクションカメラとしてゲレンデで使用したので、操作感や使用感等をレビューしていきたいと思う。
こんな使い方が出来る
d'Action 360は3WAYカメラとして設計されており、アクションカメラ・ドライブレコーダー・駐車監視用カメラとして使用することが可能だ。
ドライブレコーダーとして使用する場合はフロントガラスに固定することで、前方から後方・左右に至る360度を撮影することが可能となり
煽り運転や側面衝突の際にも参考資料として映像を使用することが可能となる。
360度の画角をもっているので、駐車中の固定カメラとして使用することも可能(別売りオプションが必要)なので、防犯対策に使用することも出来るだろう。
別売りの防滴ケース・バッテリーを使用すれば、アクションカメラとして屋外での使用が可能となり、大迫力のパノラマ映像を楽しむことが出来る。
ゲレンデ使用感
ゲレンデで使用する場合(降雪時)は、バッテリーと防滴ケース(注1)の装着が必要となる。
注1:防滴ケースは2018年6月に発売予定。今回の取材では特別に発売前の物をお借りした
防滴ケースは『完全防水・耐衝撃設計』というものではないので、乱暴に扱うような使い方は避けた方が良いだろう。
とはいえ、通常ゲレンデで滑走する位であれば問題ないのでご安心頂きたい。
防滴ケース・バッテリー装着時の重さは他の小型アクションカメラに比べると若干重いと感じる。
しかし、自撮り棒での撮影に支障がでるような重さでは無いので、慣れてしまえば気にならなくなるだろう。
電源ボタンなどは前面にあり、操作性は悪くない。
防滴ケース装着時でもボタンの操作感は良く、スキースノーボード用のグローブを装着していても問題なく操作できた。
d'Action 360はスマホと無線接続しスマホから操作することが出来るので、本体での操作ではなくスマホ画面からの操作が多くなるだろう。
スマホとカメラの連携や、スマホ画面での操作については多少の慣れが必要かと思うので、もし屋外に持ち出す際には事前に室内で操作に慣れて頂くのが良いかもしれない。
機械操作が苦手な私でも、30分位の操作練習で問題なく操作できるようになった。
写真左:防滴ケース有
写真右:防滴ケース無
注:防滴ケースは市販するモデルと異なる場合があります。写真のものは取材用にお借りしたサンプル品。
実際にゲレンデで追い撮りをしてみると様々な使い方が出来ることに気付く。
本体を下向けにして撮影しても良いし、上向けにしてローアングルで撮影するのも面白い。
360度撮影できるので、従来のカメラのような『このように撮らなければいけない』というルールや決まりもなく工夫次第でいくらでも面白い映像を撮ることが可能だ。
写真左:上から見下ろしたような映像が撮れる
写真右:下から見上げるような映像になるので、晴天時には面白い映像になるだろう
ココまでは使用感や操作方法について記載したが、ココからはカメラの本質である『画質』について解説しよう。
画質については、某通販サイトでネガティブな意見が寄せられている。
その多くが『4Kの割には画質が悪い』『思ったより画質が荒い』というものだ。
今回ゲレンデで使用した率直な意見として、『一般的な使用では問題ないレベルの画質』と感じた。
この記事では、アクションカメラとしての使い方を前提として屋外での使用をレビューしているのだが、そのような使い方であれば何ら問題ないだろう。
逆にこれ以上画質が良くなり、映像データ量が増えてしまうと、スマホやPCでの操作やデータ転送に支障がでてしまう。
『個人で楽しむレベルであれば十分』というのが私の感想だ。
そもそも、この製品は『画質押し』ではなく、『360度アングル』というのが特徴で、『マルチに使用することが出来るカメラ』という特殊なカメラだ。
『ドライブレコーダーとして専用設計されたカメラ』と比べれば、それは性能面でいくらか見劣りしても仕方のないことなのだろう。
『高性能を楽しむカメラ』ではなく、『今までにないユニークなカメラで自由に遊ぶ』と理解して頂けると、そのような不満も感じなくなるのではないか。
d'Action 360で撮った静止画。専用のアプリとVRゴーグルを使用すれば簡単にVRを体感することが出来る
画角が広いので、大勢での集合写真に実力を発揮する
真上から撮るとユニークな静止画を撮影することができる。
※取材当日は天候が悪く、撮影した動画は掲載していないので、下記のサンプル動画をご確認頂きたい
d'Action 360だからできること
d'Action 360は3WAYカメラなので『多用途に使える』というのが最大の特徴だ。
このカメラであれば、『普段はドライブレコーダーとして、ゲレンデを滑るときにはアクションカメラとして』という使い分けが可能で、2個のカメラを買う必要がなくなる。
『ドライブレコーダーとして普段使い、ついでにアクションカメラとしても使用できる』と割り切って購入してしまえば、お財布にも優しいのではないだろうか。
また、『専用のアプリを使用したVRを体験』という唯一無二の機能によって遊び方がかなり広がる。
今回はゲレンデでの使用のみだったが、アイデア次第ではシチュエーションに制限なく面白い映像を撮ることが可能だ。
例えば、『ドローンに装着し空中散歩を体験』や、『年齢の小さい子供に持ってもらい子供目線で町中を散策』なんてこともVRゴーグルとd'Action 360であれば可能なのだ。
こんな方におススメ
ドライブレコーダーとアクションカメラの購入を考えている方にはマッチする商品だろう。
また、ドローンやラジコン等で面白い映像を撮りたい人にもおススメだ。
ドライブレコーダー単体としてみると多少値が張る価格ではあるが、アクションカメラとの2台持ちとして考えるとお財布に優しいと言えるのではないだろうか。
しかも、車に常設しておけば、ゲレンデで『あ、アクションカメラ家にわすれた』などということも無くなる。
今までにない新しい発想の3WAYカメラ d'Action 360で貴方のアウトドアライフがより一層楽しくなることは間違いないだろう。
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今回ご紹介した製品の詳細情報に関しては公式Webページにて確認できる、興味のある方は是非ともチェックしてほしい。
元スノーボードインストラクターのIT系Webライター
長野や北海道、マウントフッド(アメリカ)、ウィスラー(カナダ)等
様々なスキーリゾートを転々とした後、東京に落ち着く。
現在はWeb制作を行う傍ら、スノーボード系のライティングを行う日々。
妻と娘の3人家族の35歳。
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