REPORT

サマーゲレンデやエアマット施設ユーザー必見!ガリウムがお勧めするワックスはこれ

サマーゲレンデやエアマット施設ユーザー必見!ガリウムがお勧めするワックスはこれの画像
11,505 views 2017-8-12 UPDATE

昨年2016年の10月にGALLIUM WAXの本社に訪問したこと(下記リンクから詳細ページ見れます)がつい最近のように感じる今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

関連記事
ホットワックスについて、もっと知りたくて仙台にあるガリウム本社に行ってきた

スノーボーダーの方にとって、サマーシーズンはスノーボードができないことがフラストレーションになっていることでしょう。
そのフラストレーションを解消するための方法論としては大きく2つあり、

1つ目はスケートボードやサーフィン、いわゆる横乗り系を嗜む。
下記記事を参考に。
スノーボードのオフシーズントレーニングはこれをやれ!

そして2つ目は、サマーゲレンデやエアマット施設を利用して、ウィンターシーズンに向けてスノーボードのレベルを秘密裏に向上させること。
これらの施設を利用するときも板の滑走面にはこだわりを持つことは雪上と同様に、成長スピードに影響してきます。

本記事は、GALLIUMが夏用のサマーワックスについて、本メディアではお馴染みの佐藤さんにインタビュー形式でお聞きしてきたのでご紹介しましょう。

ちなみに、上の写真は2017年に入ってから出来上がった新社屋で、めちゃめちゃ綺麗でした。

インタビュー本編

GALLIUM(以下:G):「サマーワックス」は、サマーゲレンデやエアマット施設を利用される時の専用ワックスです。
これらの施設を利用される場合、硬めの固形ワックスをホットワクシングして、剥がさずに使用していただくのですが、この時、冬用の硬いワックスでは、板がフレックス(しなる)したりする時に、ワックスに粘り気がないので「パリン」と剥がれ落ちるので、粘り気を持たせてフレックスに対応させるような配合になっているものです。

R/ForA magazine(以下:R) :冬用とサマー用の大きな違いはそこですか?

G:はい、そういうことです。
硬くても張り付いているっていうところですね。
割れて剥がれ落ちるような事はないです。

R:そのロジックは企業秘密ですよね?

G:そうですね。
成分の配合に関することになりますので。

R:なるほど、そうですよね。
サマー用(SUMMER Block)はいつ頃から発売されているのですか?

G:2013年から販売しています。最初は、「ヌリッパSUMMER」という商品名でした。

R:今年からはさらに硬い人工芝だったり、気温が高い時にも快適に滑れるよう、SUMMER Block Hard (100g)が新たに仲間入りしたということですね?

G:そうです。
またSUMMER ワックスには、ジェル状のタイプもあります。
このジェルタイプも実は昔からやっています。
ただ、これまで色々と形が変わっています。
最初は板に直接擦り付けるようなタイプでした。
「擦り付けて」「水を吹きかける」という作業工程が2つあって面倒なため
ペースト状のものに形を変え、そこから今のジェルタイプになりました。

 
SW2149
 

R:これはどのように使うのですか?

G:これは滑走面に塗るだけです。

R:生塗りだけですか?

G:はい、生塗りだけです。
垂らして付属の白いスポンジで塗り伸ばすだけです。

R:なるほど。こっち(SUMMER Block(100g)と、SUMMER Block Hard(100g))はホットワックスですよね?
アイロンで塗って伸ばして、削って・・・

 
SW2179
 

G:いえ、削る必要はないです!

R:え!?塗ったままでいいのですか?

G:はい、SUMMER Blockと、SUMMER Block Hardは塗ったままでOKです。

R:なるほど。

G:アイロンで塗って伸ばして終わりです。
そのため、あまり厚く塗ってしまうとワックスが割れやすくなってしまいます。

R:薄く塗ったほうがいいのですか?

G:薄くというほどでもないのですが、普通ぐらいが推奨です。

R:SUMMER Block Hard (100g)でもキングスとかで問題なく使えますか?

G:はい、使えます。

R:SUMMER BLOCK WAXだと、猛暑というか32、33℃の時に使うと柔らかくなってしまいますか?

G:一般のお客さんに分かるかどうか難しいところですね、細かいところなので。
例えば、スキーヤーの人たちにとっては群馬県にある丸沼高原スキー場がサマーゲレンデの走り、メッカなんですが、そこでも時々暑くなってしまって「これじゃあ柔らかい」って言われる時があります。

R:丸沼高原スキー場の滑走距離は結構長いのですか?

G:長いです、ただ一番長いのはかぐらサマーゲレンデやウイングヒルズ白鳥リゾートですね。
レーサー、基礎スキーの方がキレイに滑るために夏も練習するようなゲレンデです。

R:なるほど。
レーサー、基礎スキーや向けに商品がSUMMER Block Hard (100g)ということですね。

G:そうです。
気温が高くなると時々「柔らかすぎる」「もっと硬いワックスはないの?」と言われたので、今年追加しました。

R:ストレートジャンプとかだったら「SUMMER Block」で事足りちゃいますか?

 
SW2148
 

G:まっすぐ滑るだけならSUMMER Blockメインで考えてもらってOKだと思います。
ターンをするようなサマーゲレンデだと温度や芝の硬さによって変わってくると思いますよ。

R:この黄色の色ってわざと入れているんですか?

G:そうです、わざとです。
同じ色だと箱から出しちゃうと何がなんだか分からなくなってしますので。

G:ジャンプの施設だと「もったいないから」「専門のワックスは高いから」と言って
ろうそくを使われる方もいらっしゃると思います。
でもろうそくって「滑らす」ために配合している蝋ではなく、あくまで「燃やす」ための配合なので硬さや粘り気というものがないのです。
そのため、塗ったところで剥がれ落ちる前に擦れ落ちてしまうのです。
せっかくワックス掛けるなら専門のワックスを使ってもらったほうが
滑るし、効果が長持ちするし、滑走面の保護にもなります。
ろうそくもワックスも手間は一緒なので。

ろうそくは1,2本程度で擦れ落ちてしまいますから。
半日持つことはまずありえないですね。

R:専門のワックスだと1日滑り続けても落ちないんですか?

スクリーンショット 2017-08-12 10.28.57

G:ええ、落ちないです。
以前、スキージャンプのチームでも夏は冬用の硬いワックスを使っていたんです。
当然スピードも出るし暑いし硬いのを塗ります。
ところがランディングの衝撃で剥がれてしまうんです。
それで硬くて粘り気があるワックスを作れないかとの要望がありました。
(当時は硬くて剥がれないものと言われた)
それにお応えして作ったのがサマージャンプ用ワックスなんです。
せっかく作ったものをジャンプだけに売ってても競技人口が小さすぎるので
小分けにして売り出したのが始まりなんです。

競技の激しさを想像していただければお分かりになるかと思いますが
そういったところで使用していて剥がれないのです。
選手の数が限られている中で去年200個近く販売させてもらっています。
ほぼほぼ各選手に使ってもらっているような状況です。
そういったところからも剥がれないという事は実証済みです。

R:スキージャンプ専用ワックスを出されているメーカーさんってないんですか?

G:国内メーカーさんはないです。
海外メーカーさんは持ってらっしゃるところもあります。
ちなみにスキージャンプの選手はシーズンに2~3kg使うそうです。
輸入の価格差を考えると結構な金額になります。

R:ここからブレイクダウンさせた形ですか?

G:ブレイクダウンではないですね。
より一層スタイルに合わせた形ですね。

 
vol,2へ

取材協力会社

original2
社名 : 株式会社ガリウム
設立 : 平成6年8月23日
本社・工場 : 宮城県仙台市泉区根白石字下町6-5
主要取扱商品 : スキー・スノーボード用ガリウムワックス
事業内容 : スキー用ワックス製造・販売業、スポーツ用品販売業、日用品雑貨販売業
 

Writer

高校生の頃、今は無きザウスにてスノーボード人生がスタート。
5シーズン篭りを経験した後、双子が生まれるまでの10シーズン以上もの間、年間滑走日数が50日を超えていた生粋のスノーボーダー。
当面の目標は家族全員でスノーボードすること。

関連記事

Most Popular

Tag

more

Recommend

Link

  • link

ページトップへ戻る