スノーボードとは。その歴史から使用する道具までその全てを解説

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“スノーボード”
それはある人にとっては、1枚の板で雪の上を単に滑るもの以外の何物でもないが、ある人にとっては週末の楽しみであり、またある人にとっては人生を大きく左右されるものにもなりうる。
筆者自身は間違いなくスノーボードとの出会いで人生が変わった一人だと言っていい。

今回のコラムでは、スノーボードの全貌を解き明かしていければ幸いだ。

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スノーボードの歴史

スケートボードはサーフィンから起源していることは有名な話で、スケートボードのオススメ映画でも紹介している”ロード・オブ・ドッグタウン”を見てもらえれば、サーフィンからスケートボードが生み出されたことは理解できるだろう。
ではスノーボードの起源は?
意外と知られていないスノーボード起源と日本のスノーボード業界の歴史についてフォーカスしてみよう。

1960年代

1963年 : 後にSIMSを立ち上げることになる、TOM SIMS(トム・シムス)氏が当時まだ12歳であったにも関わらず、スノーボードの原型となる”スキーボード”なるものを生み出す。
この時をスノーボードの起源とする説が最も有名だ。

1965年 : その2年後に、BRUNSWICK社という玩具メーカーからSNURFERというスノーボードの原型となるボードが世に送り出される。
ノーズに操作する用にロープが取り付けられているのが特徴的で、現在のスノーボードの形とは遠く、雪上で楽しむサーフィンのようなものだろうか。

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BURTONやSIMSなど、スノーボードを世の中に普及させた有名なブランドが次々と産まれる。

1980年代

1983年 : スノーボードの起源から約20年という月日が流れ、『日本スノーボード協会』が発足される。

1987年 : “私をスキーに連れてって”が公開され、週末にスキー場に足を運ぶことがトレンドになり、若者からファミリー層まで幅広い層にスキーブームが訪れる。
しかし、日本でスノーボードの普及はまだまだの状態でスノーボードでの滑走を禁止していたスキー場も数多く存在していた。

1990年代

1998年 : 1990年初頭から1998年にかけて、ゆっくりではあったがスノーボードも普及しつつあり、98年に行われた長野オリンピックでスノーボードが正式に採用されたこと(正確には、パラレル大回転・ハーフパイプの2種目が採用)で人気に火がつく。
それまで危険だと見なされ、邪魔者扱いされていたスノーボードだったが、この流れを受けて多くのスキー場がスノーボードの滑走を解禁し始める。(未だに時間帯によってスノーボードの滑走に制限をかけていたスキー場は多かったが)

2000年代

2006年 : 日本のスノーボード業界を世界に向けて発信し続けていた布施忠が日本人で初めてBURTONよりシグニチャーモデルをリリース。日本のスノーボードレベルが世界に通用し始めていたことがこの事実から分かる。

2011年 : 國母和宏がUS OPENハーフパイプで2連覇を成し遂げる。

2014年 : この歳に行われたソチオリンピックより、長野オリンピックの時に採用された2種目に加えて、パラレル回転・スロープスタイルが正式に種目として追加された。
後のAir + StyleやBURTON US OPENなどで結果を残すことになる、角野友基がスロープスタイルに出場し、8位入賞を果たす。
そして何といっても、ハーフパイプで平野歩夢が銀メダルを獲得し、平岡卓が銅メダルを獲得したことで、国内外問わずに日本のスノーボードシーンに注目が集まることとなる。

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2010年に開催されたバンクーバーオリンピックで物議を醸した、國母和宏がソチオリンピックでは影の立役者として、平野歩夢と平岡卓のサポートをしていた。
ソチ男子ハーフパイプにメダルをもたらした陰の功労者、國母和宏

2016年 : 横乗りで深い繋がりを持つ、スケートボードとサーフィンが2020年に開催される東京オリンピックから正式種目として採用されたことをキッカケに改めてスノーボードにも注目が集まる。

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【完全網羅】東京オリンピック、スケートボード・サーフィンの開催予定地・会場、日本代表候補選手、ルールなど

2018年 : ソチオリンピックのスロープスタイルで8位入賞を果たした角野友基が最も得意とする、ビッグエアが平昌オリンピックのスノーボード種目として正式に採用されることが仮で決定している。
スノーボード競技での日本人の大活躍が予想されている。

ここまで日本を中心にスノーボードの歴史を振り返ってきたが、スノーボードが誕生してからまだ50年しか経っていない発展途上のスポーツカルチャーではあるが、東京オリンピックや日本の雪質を求めて訪れるインバウンド観光客の増加を考慮すれば、更に飛躍していくことだろう。

スノーボードの歴史を作ってきたレジェンドたち

どんなスポーツにも後世に残る飛び抜けた結果を残し、その業界に限らず多くの人たちに影響を与えてきた人物たちが存在する。
そんな彼ら彼女らを人々は”レジェンド”と呼び、現役を退いてもなお賞賛を送り続ける。
もちろんスノーボード界にもレジェンドは存在し、スノーボードの歴史に爪痕を残している人物たちがいるわけだが、みなさんはご存知だろうか。
今、自分たちがスノーボードを楽しめているのは彼らのおかげなのかもしれない。
スノーボードを嗜む身として、スノーボードのレジェンドたちの存在は押さえておこう。

必要な道具

スノーボード 道具
スノーボードをやろうと思ったら、裸一貫でできるものではない。
雪の上を滑るためのスノーボードの板から、アウトドアスポーツであるため、その過酷な環境でより快適に過ごすための高性能なウェアも必要になる。
ここではスノーボードに必要な道具を粗方説明していこうと思うが、詳しい説明は各ページを参照してもらえればと思う

スノーボードの板

スノーボードをやろう!と思ったら、まず必要な道具として頭に浮かぶのが
もちろんレンタルすることも可能だが、どうせスノーボードをするなら自分愛用の板を用意した方が楽しさも増し、成長角度も高くなる。
それもそのはず。
自分が目指すスタイルによってチョイスすべき板は異なるからだ。
是非下記詳細ページを参考にして、自分に合った一本を見つけて楽しいスノーボードライフを送ろう。

スノーボードウェア

スノーボードはアウトドアスポーツで、めまぐるしく変わる天候下でも快適にスノーボードをするために必要不可欠な道具がスノーボードウェアだ。
高価なものになれば、10万円を優に超える。
寒い時には暖かく、運動量が増えて汗を掻いた時には外に熱気を逃がしてくれる。
人工的に管理されているスキー場ならまだしも、一歩バックカントリーに足を踏み入れれば、快適どうこうの話ではなく命に関わる問題になりかねない。
スノーボードのウェア選びも道具選びをする上で重要なファクターになる。

ビンディング(バインディング)

スノーボードの板とライダーとを結びつける役割を果たしているのがこのビンディング。
ビンディングの設定(スタンス幅と前後のアングル)次第で、自分の滑りたいスタイルや滑りやすさが変わってくる。
道具は進化し、現在でもスタンダードとなっている4×4のネジで止めるものだったが、BURTONがリリースしているスタンス幅自由に変更できるESTテクノロジーなどが開発されている。
年々トリックも高度になり、キッカーやハーフパイプの飛距離も前よりアップし、着地時にライダーにかかる衝撃も相当なものになる。
そのため、ビンディングのクッション性能も向上している。

ブーツ

ボアシステムブーツ・クイックレースブーツ・紐タイプブーツなど、前述してきた道具と同じように多くのブランドから様々な種類のブーツがリリースされている。
各モデル、一長一短あるわけだがブーツに関しては実際に店舗に足を運び試し履きしてみることをオススメする。
自分の足の形状に合わせて(オーダーメイドタイプ)ブーツを作ることも可能なブランドもあるので、是非一度体験してみて欲しい。

グローブ(手袋)

グローブの種類も多様化してきており、5本指タイプだけではなくミトンタイプなども流行りをみせる。
スノーボードではスキーのようにストックを持つわけではないため、使いやすさというよりも防寒とファッション性の意味合いが強い。

ゴーグル

人間は外からの情報の80%は視覚から得ていることをご存知だろうか。
スノーボードをしている時の視野を確保するために必要なのが、このゴーグル。
天候に応じてレンズを変えることでより視認性を高めることができ、照り返しによる紫外線から目を守るためにも必須なアイテムだ。
よくゴーグルを首にかけたまま滑走している人を見かけるが、持っているなら装着するようにしよう。

ビーニー(ニット帽)

ビーニーもスノーボードをする上で重要な道具で、頭部防寒の効果もありますが、転倒した時に頭部への衝撃を和らげる意味合いもある。
ヘルメットのように頭部を守るために、後頭部分にパッドが入ったものもリリースされていたりする。

フェイスマスク

特にハイシーズンで必要性が増してくる、フェイスマスクは無くても問題なくスノーボーディングすることができるが、あると便利なアイテム。
防寒としても役立ち、女性にとっては死活問題になりかねない日焼けの防止もしてくれる。
様々な種類があり、スノーボードウェアのファッションの一つとして取り入れる人も多い。

便利グッズ

一つ前でご紹介したフェイスマスクもその一つだが、スキー場に持っていくと便利な道具をご紹介。
防水ケース・携帯ドライバーセット・盗難防止用ワイヤーロックなど、初心者にとっては、意外と知らない道具も多いと思うので一見の価値あり。

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競技の種類

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オリンピックの正式種目として、いくつもの種目が登録されている。
楽しむためのスノーボードではなく、数字で勝敗を決する競技としてのスノーボードはどのような種類があるのかご紹介していこう。

フリースタイル

フリースタイルと一括りに話されることが多いが、細分化すると以下のように分けることができる。

スロープスタイル

コースの中に、キッカーや様々な形状のレールが設置されており、上から滑り降りて行きながら1つ1つのセクションでトリックをしていく。
もちろん、コースのどこかでミスをすれば失速してしまい滑り切ることは難しいため滑り切ることが最低条件となるためメイク率の高さが要求される。
その上でジャッジがトリックの難易度と完成度を考慮してスコアを算出する。
日本人では角野友基が代表選手として名が挙がる。

ハーフパイプ

筒を半分に切ったような形状をしたハーフパイプで5回〜7回ほどトリックをして、その完成度と難易度、トリックの構成などを考慮してスコアを付ける。
日本人としてソチオリンピックでも活躍した、平野歩夢と平岡卓が世界トップクラスのライダーとして有名で、あのショーンホワイトもこのハーフパイプを主戦場としている選手だ。

ワンメイク・ビッグエア

巨大なキッカーがあり、ワントリックをメイクするというもの。
より難易度の高いトリックに挑戦することが必要。

アルペンスタイル

旗が立てられたコースが2コース設けられており、同時にスタートし2人の選手が並行して設定されたコースを滑ることで着順とタイムで競い合う競技。
速い者が勝ちという分かりやすい競技で、空気抵抗が少ない服装に速さを追求したアルペンボードを使用するな特徴的だ。

スノーボードクロス

雪上の格闘技という別名を持つスノーボードクロス。
1000メートル前後のコースには、キッカーやウェーブなどが設けられ、障害物レースを彷彿とさせるコースを選手が同時に滑走する競技。

スノーボードに関する知っておきたい知識

スノーボードを楽しむために知っておきたい知識を解説していこう。
帰宅するまでが遠足ではないが、時に危険が伴うスノーボードで安全に帰ってくるために必要なこと。

ホットワックス

スノーボードをする上で滑走性能を高めるために必要なのが、ホットワックスだ。
ワックスがけが面倒で、スプレーワックスを多用する人が増え、ホットワクシングをやる人の数は減ってきてしまっているが、スノーボードの技術成長に必要なものであり、その知識を持っていることでよりスノーボードを知ることができる。

スプレーワックスについて

上でご紹介しているホットワックスだが、施すことに越したことはないし筆者個人的にはスノーボードの滑走レベルやソールのことを考えればオススメしたいワクシング方法だが、確かに面倒くさい。
やらないよりはやった方が良いと言ってしまうと語弊があるが、手軽にワクシングできるスプレーワックスの手順をご紹介している記事。

あまり知られていないスノーボードのスプレーワックス・簡易ワックスの3つメリットと作業工程

バックカントリーについて

訪日外国人スキーヤーやスノーボーダーが増えたことで、近年スポットが当たり始めている日本のバックカントリーシーンだが、安易な考えで足を踏み入れるとそれは死に繋がることもある。
始めてバックカントリーに行く時は、その山を知り尽くしたガイドをつけるべきだが、前提条件としてバックカントリーに持っていくべき道具や危険要素などの知識を知っておくことは大切だ。

雪道走行に関する知識

都心から地方にあるスキー場に出かける場合、ほとんどの人が自家用車で向かうはず。
ドアtoドアでスキー場にいけるため、特に小さなお子さんがいるファミリー層などはそうだろう。
スキー場付近の道は、必ずといっていい程雪道になっているわけなので、雪道を走行する際に必要な用意と、運転で気をつけておくべきことを知識として持っておこう。

スノーボード初心者が知っておきたい心得

スノーボードの初心者がやってしまいがちな、ゲレンデでのルール違反や粗相などを解説。
知らずに怪我をしてしまったり、相手に怪我を負わせてしまったりすれば、最悪な思い出となってしまうこと必至だ。
気をつける努力をするためにも、まずは知識をつけておこう。

ゲレンデで注意するべき10の事

上でご紹介している初心者が知っておきたい心得と少し重複する内容もあるが、常に危険が伴うスノーボードというアクションスポーツを楽しむ上で、上級ボーダーも押さえておかなければならない注意すべきポイントを解説した記事。

ゲレンデで注意するべき10の事

スノーボードでの盗難防止策

悲しきかな。毎年必ずと言っていいほどスノーボードの盗難の被害を受ける事件が発生してしまうが、事前に盗難防止策を講じることが最も有効な手立てとなる。
特に今シーズンの新作モデルを購入したシーズンでは予防策を考えておいた方がいいだろう。

スノーボードと温泉

スノーボードを楽しむことは、寒さに打ち勝つことでもある。
体を動かしているとはいうものの、手先・足先は冷え切ってしまうもので、スノーボード後の温泉は格段と気持ちが良いものだ。
もはや行きから帰りまでスノーボードを満喫するためには、温泉は欠かせない存在で、ニコイチと言ってしまっても過言ではない。
山地が国土の8割を占める日本ならではで、全国に点在する温泉地の数は多数で、その中からオススメしたいエリアをご紹介している。

魅力的なスノーボードができる海外リゾート地

当たり前だがスノーボードができるのは国内だけではなく、海外でも楽しむことができる。
プロ選手ともなれば、冬にしかできないというシーズンスポーツのデメリットを補うために、夏の間は海外に滞在してスノーボードスキル向上を図るケースも少なくない。
値段は張ってしまうが、一般ボーダーでも海外にスノーボードをしに出かける人は存在し、日本とは比べものにならない規模でスノーリゾートが展開されているため、一度海外のスノーリゾートを体験してしまうと日本のスキー場では物足りなくなってしまう人もいるらしい。(筆者自身は海外でスノーボードをしたことがないため実感したことはないが、将来的には行ってみたい。)
そんな海外のスノーリゾートをご紹介。

スノーボードに関連する豆知識

スノーボードに必要な筋トレとは

キレのあるターン、高さのあるトリック、高さのあるエアに伴う衝撃に耐えるための脚力。
これらを手に入れるために練習を重ねることの必要性は語らずともだが、その技術を支える下地となる筋肉を鍛えておくことを忘れがち。
本当に上手くなりたいのなら、オフシーズンにスノーボードで使う筋肉を強化してみては?

オフシーズンでの練習方法

シーズンスポーツの宿命として挙げられるのが、オフシーズンは練習することができないというもの。
だが、夏にだってスノーボードの技術を向上させるためにできることはあるのだ。

女性必見。スキー場でのメイク術

雪上での照り返しは想像以上に強く、気を抜くとかなり日焼けしてしまう。
男性ならまだしも、女性ならゴーグル焼けをしてしまうことは避けたいところだろう。
ゲレンデで実践してほしい、日焼け対策とメイクの基本知識について。

スノーボードに関する全ての知識を解説してきたが、いかがだっただろうか。
全てのことに対していえることだが、知っていると知っていないとでは、小さな違いのように感じるが、その差は大きい。

この記事の著者

ヤノ タカミ

ヤノ タカミ

R/ForA magazine 編集長
横乗り3Sの業界活性化が地方の経済活性化に繋がり、社会を色々な面で豊かにすると信じて疑っていません。
skateboard,snowboardを嗜む程度にやります。

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